ユーミンじゃ、ないの?
生理痛が辛くて、心も体もどんよりしている。無理は禁物だ。
仕事を終えて、ネットフリックスでジブリを見た。カナダでもやっと見られるようになったんだ。遅かったよなぁ。
せっかくなので、英語吹き替えで見た。
予想外にも、泣いてしまった…。
キキは、知人もいない新しい場所で、自分の人生を作り上げようと、泣いたり笑ったりしながら生きてる。今の自分の状況に似ていて、子供の時より気持ちが理解できた。
寂しさとか、悔しい表情とか、周りの人を見てやるせなくなったり、自分を情けなく思う気持ち。あ、私もわかる。こんな気持ちになるよね。そして泣いていた。
13歳でまだ若いのに、キキは逞しい。すごい。私も、まだまだへこたれちゃあいけない。
トトロ。自分が子供だった頃も楽しかったけど、トトロがかわいいな、会いたいな、くらいの感想。メイやサツキの言動にイライラするシーンもあった。
久しぶりのトトロ、年齢をいくらか重ねた自分の見方は違った。
メイとサツキの豊かな子供らしさ、どこか懐かしい日本の風景、日本人特有の柔らかさ、困っている人を当たり前に気遣い、助け合うという温かさ、見えないものを信じる純心、家族の和、季節を感じる生活、ゆったりとした時間の流れ、そんなシーンの全てに、心がきゅうっと締め付けられて泣いていた。
特に、母親の体調を心配するサツキとメイの描写。他人事ではないんだ。
私は高校卒業と同時に実家を出て、それからは1年に1.2回、短期間でしか帰省していなかった。
実家暮らしの方や実家近くに住んでいる人と比べて、圧倒的に両親と過ごす時間が少ない。親不孝な私は、そんなことは自然な事と、好き放題していた時期が長かった。
外国に1人で住んでみて、父母を想えるようになった。大切にしたいと、やっと思えるようになった。
単純計算で、私が外国に住み続けた場合、あと何回くらい両親に会えるのか数えてみた。信じられないほどの小さな数字だ。最悪の場合、両手で数えられないくらいかもしれない。
本当に親不孝だと思う。父母ははっきりは言わないが、そばにいて欲しいだろう。
あ、でもこうやって考えてしまうと、ますますメランコリックでセンチメンタルになってしまうんだから、不安はやめて、今できることをやるほうが、よっぽどいいよな。
幸せのマイ憲法に則って、離れた地からでも、父母にできることをやってみよう。
私、がんばれよ~。どんなことが起こっても、前を向いて生きて行かなくちゃ~!
みんな、人間。いろいろあるのだろう。
そうそう、
英語版(カナダ版?)に突っ込みどころはいくつかあったが、中でも音楽には唖然とさせられた。「魔女の宅急便」の主題歌はユーミンじゃないと~~~~!!!!
違う歌手の英語の歌が流れてきたときは、がっかりした。その歌自体は悪くないけど、やっぱりユーミンの歌がこの世界観には必要な要素でしょう?
あと、日本版にはない大袈裟な効果音も足されていて、なんだかなぁ。
効果音が無いからこその”間”や”静寂”から生まれる想像や緊張感って、大切じゃないの? 逆に、安っぽく感じるのは私がオリジナル版を知っている日本人だからだろうか。
うぬぬ。なぜぇ~?解せん。
ま、カナダのネットフリックスで見られるだけ、いいか。